「さらざんまい」で(???)となっている貴方に見てほしい「少女革命ウテナ」で幾原監督の魅力を解説!

かしらかしら。ご存知かしら?
我らは雛、卵は世界だ。
世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。
世界の殻を破壊せよ、世界を革命するために!

目次

概要

タイトル:少女革命ウテナ(しょうじょかくめいウテナ)
放送時期:1997/4/2~12/24
放送局 :テレビ東京系列
話数  :全39話
制作会社:J.C.STAFF
その他 :第2回アニメーション神戸テレビ番組の部最優秀賞受賞

『美少女戦士セーラームーン』シリーズのメインスタッフだった幾原邦彦が少数精鋭のスタッフを集めて制作集団ビーパパスを結成、少女漫画家さいとうちほと組んで世に放った異色作。男装の麗人、書き割りの様な背景、影絵の少女達による不可思議な劇中劇など、宝塚歌劇と前衛舞台劇を折衷したような徹底したアバンギャルドな演出が特徴。また、学園といった閉鎖世界や薔薇や王子様といった少女漫画的モチーフを中心に、おとぎ話や古の貴族のような決闘、哲学的な言辞と象徴や図式を大小に首尾一貫してちりばめている。

レビュー

1997年代の作品だけあって、前述の通り少し古い印象を持つ人もいるかもしれません。
でもここでこのページを開いてしまったあなたには是非見ていただきたい作品です!

既に幾原監督の他作品を視聴されている方であれば、 彼の世界観を熟知していると思うので、原点回帰的(?)な気持ちで見ていただけるかと。

まだ視聴したことない!という人は、作画の古さが気にならないようであればまずはこの作品から。
私が初見で持ったイメージは「魔法騎士レイアース」の雰囲気だったので、それも好きな方はぜひ。
「絵がちょっと・・」「最近のやつから見たい」という方は『輪るピングドラム』や『ユリ熊嵐』、現在放送中の『さらざんまい』などからどうぞ。

本作を端的に説明すると、ざっくりこんな感じ
・薔薇×姫騎士物語×宝塚のような世界観
・「男と女の性」をテーマにした物語
 ※単純な恋愛物語という意味ではない

これじゃあ何もわからんわ!と思うかもしれませんが、1話視聴後も多分同じこと思ってます。たぶん。少なくとも私はそう。(笑)

ストーリーはもとより、幾原作品はとにかくキャラクター達の名言が素晴らしいです。
冒頭にも大好きなセリフを書いてますが、ストーリー序盤(?)の私が好きなセリフは以下の通りです
・ママが言ってたわ!論理的なことはすべて男に任せるのがいい女
・「まぁ姫宮アンシーって筆箱にデンデン虫なんか入れてる変な子だわ」作戦
・かしらかしら。ご存知かしら?


最初は、「意味がわからない」という感想で良いんです。
繰り返されるシーン、セリフが気になって、意味を知りたくなって、ストーリーが進むにつれだんだん心地良くなってきたら、もう大丈夫。
あなたも幾原監督ワールドにしっかりハマっていけるし、最後は感動してます。
厨二的で耳に残りやすい端的なキーワード(セリフ)は気が付いたら自分でも日常のどこかでつい呟きたくなってしまうし、幾原監督の作品はモチーフとキャッチコピーがしっかりとあって、デザインも洗練されていて、ついグッズも買ってしまいます。

感情表現だけでなく、監督が伝えたいテーマを言葉とキャラクターに乗せて表現されていて、ついつい考察もはかどります。考察っていうより、もはやどうなるかをワクワクしながら待ち構えている感じですね。そんな考察好きなあなたにもおすすめです。

本作では、前述の通り、一見単純な姫騎士物語に見えて、性をテーマに描かれている作品だと思います。今よりも、女性が男性ぶったり、同性愛なども認められていない時代だったはずで、そんな中でこういった作品は時代を先駆けた作品だなと思いました。

少女革命ウテナ、輪るピングドラム、ユリ熊嵐、さらざんまい 等
これまで数々の作品を生み出してきた幾原監督ですが、作品の世界観はかなり人を選ぶと思います。


ストーリー

幼い頃に助けてくれた王子様に憧れ、王子様になりたいと願うようになった少女・天上ウテナは、入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシーと出会う。エンゲージした者に「永遠」に至る「世界を革命する力」を与えるという「薔薇の花嫁」をかけて戦い続ける生徒会役員(デュエリスト)たちは、ウテナがかつて王子様から貰った指輪と同じ「薔薇の刻印」と呼ばれる指輪を持っていた。ウテナもまたこの決闘ゲームに巻き込まれ、その背後にある「世界の果て」へと迫っていく…。
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