こんばんは!ご無沙汰しております。。
すでにドラマが始まってしまいましたが、久々に溜めていた定期購読のジャンプを読み終えて物足りなくなった私の目の前に飛び出したポップアップにまんまと釣られて読み進めてしまった「左ききのエレン」。
まさかこんな短期間(1日)で最新話(9巻分)まで読み進めてしまうとは思いませんでした。ていうかすごい。めちゃくちゃ面白い。
初見は絵が好みじゃないし、どうせなんか重たい話でしょ・・・?
って思ってタイトルは色んなところで目にしていたのにスルーしてたこの作品。
いやほんと、読んで良かった。私みたいな読みごたえのある漫画とかお仕事漫画や人生について考えさせられる一言が出てくる漫画好きな人には是非読んでほしい。(情報量が多い)
今回もなるべくネタバレは少なく、でも初見の方にも、既知の方にも興味持って頂けるようにまとめれたら・・と思います。さっさと書きます。
概要
作画 :nifuni
掲載誌 :ジャンプ+(リメイク版)
巻数 :9巻(11月1日 10巻発売予定)
レビュー
ミステリー小説のような構成で進む飽きが永遠に来ないストーリー!
この記事読んで下さってる方がミステリー小説好きだとわかり易いんですけど、主人公の視点や時系列がバラバラに入れ替わっていて、過去の展開から現在へ、現在もちょっとずつ進みながら過去へ、みたいな感じで物語が進みます。
読んだことある人がいるかわからないけど、王道少女漫画の「NANA」がまさにそんな構成です。
物語は、主人公朝倉光一が大手広告代理店に勤める駆け出しデザイナーとして生活するところから始まります。
そして、駆け出しデザイナーからスターになるまでの話を描く・・・と思いきや、そこには外せない登場人物が。
それこそ「左ききのエレン」の正体。
デザイナーとして、一介のサラリーマンとして企業で働く光一の生活と、高校生から夢を追いかけるきっかけとなった天才画家「エレン」。そしてその「エレン」に魅了され、人生を変えていった人間たちの物語をドラマチックに描いています。
時系列関係なく展開していくので、一人の人間を軸に王道展開の人生を見ているだけでなく、複数人の成長していくさまを次々に繰り出され、次のページをめくる手が止まりません。
既に9巻まで発売してますが、すぐに読みきってしまいました。。。
「才能の正体」曰く、「才能とは集中力の質である」
これまで漫画の中で、こんなにもわかりやすく天才の定義を説明した作品があったかと聞かれると、私の知る限り(そんな多くないけど)では無い。
それほどしっくり来る天才の定義を説明していて、もしかしたら自己啓発本とか小説とかでは既出かもしれないけど、
なるほど…私はその3つの集中力の掛け算で言うと「早さ」がまばらだから凡人なんだな
と納得してしまったり・・・。集中力の掛け算の定義は是非漫画を読んで確認してみてください!
その他にも、
「反省だけなら猿でもできる。挫折に酔うな。学びのない挫折にドラマはない。」
とか。まだまだあるけど書き始めたらキリがないので是非原作読んで・・・。
私は結構漫画で沢山の考え方をインプットしてきた人間だと思っているのだけど、そういう価値観を変える一言。しっくりくる一言。が本当に見つかる漫画。
系統は違えど、「ミステリと言う勿れ」や「7SEEDS」「イマジン」「プライド」「凪のお暇」「マンガに編集って必要ですか?」「働きマン」などのキャラクターの名台詞を通した身にしみる一言が見つかる漫画です。逆に、左ききのエレンを読んだことある人はこの辺の本も読んでほしいかも。ぜっっったい良いから!
読んでいて胃が痛くなる程にとにかくリアルな仕事描写
天才の才能描写は少しフィクション寄りな部分もありますが、業界人はもちろん、昔夢見た職業をあきらめ、サラリーマン生活を余儀なくされている社会人にも非常に刺さる、読んでいて胃が痛くなるほど共感できるお仕事漫画でもあります。
学生の頃は大人に夢みて、こんな仕事をしたい、あんなこともやりたいなんて考えていても、実際に配属された部署はまったくの期待はずれ・・・そしてそのまま年月が過ぎ、夢のまた夢、なんてことも。
実現するにはそのための努力も、恥をも捨ててトライすることも必要だと思うけど、良くも悪くも環境に慣れてしまったり、自分には才能が無いんだ、なんて諦めてしまったり。
そんな人には刺さり過ぎる漫画かもしれません。
そこで諦めるか、足掻き続けることができるかも一種の才能かもしれませんね。かくいう私も諦めてしまったうちの一人だったりして・・・。ウッ苦しい
かなりリアリティのある社会人生活が描かれていたり、才能を能力のように表現したり(というところが漫画らしい)フィクションがうまく混ざっていてとにかく読み応えがあります。
完全に脱線するけど、
漫画の表現って、その物事について深く知らない読者でも、いかにその出来事が凄いことであるか、という表現が出来て、読者にその凄さが伝わったらもう勝ちだなって思うんですよね。
だって私、ヒカルの碁大好きだしめっちゃ面白いって思うけど、囲碁については何度読んでも頭に入ってこないし、でもめっちゃ面白いんですよ。
きっと囲碁わかる人だったらもっと面白いんだろうなって思うから、たぶんこの漫画は普通のサラリーマンや、広告業界で働く人たちにはもうそれはグサグサ刺さって面白いんだろうな・・・。
はい、完全に逸れました。
まだまだ魅力は沢山あるけど、文字にするより読んでもらった方が早いと思うので是非!今ならジャンプ+で初回無料で出てるぶん全部読めます。
原作はcakesで連載されていたもので、ジャンプ+版はリメイクだそうですが、作者曰く、原作よりもノーカット版であり、構成も変わっていて、画力も上がっているので是非ジャンプ+版を読んでほしいとのこと。
あらすじ
天才になれなかったすべての人へーー。
朝倉光一は、大手広告代理店に勤める駆け出しのデザイナー。
いつか有名になることを夢みてがむしゃらに働く毎日だが……。引用元: 原作版 cakes 左ききのエレン
もう既読だよって方は、アラサー女子向けの漫画もまとめてみたのでこちらもどうぞ↓